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水曜日・午前
木曜日・午前/午後
◇講師:石川佳代
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Stained Glass Supplies Ltd.
17世紀半ば頃パリだけでおよそ300軒の硝子屋さんがあり、1000人ほどの職人が働いていました。この頃のフランスは大板で良質な硝子が作られ、またそのガラスを使った大規模な建築が行われるなど他のヨーロッパに先駆けてのガラス先進国でした。 はじめは教会や王侯貴族の館などにステンドグラスや大板の硝子が使われますが、次第に裕福な家から普通の家までガラスが普及し、それまでの油紙や布の窓などがガラスに置き換えられていくという静かな革命が進行します。この日誌の著者は2代目硝子屋として親方の資格を得、巡業修行に出て、最後にはパリで店を構えます。巡業修行とは流れ職人、あるいは渡り職人ですがこうして各地で腕を磨きます。教会の硝子の取り付けたり、大きな船に硝子を入れたり、また街灯の硝子部分をデザインし新しいランタンを作ったり。時には好みの女の気を引くために硝子の鳥かごなどを贈ります。追いはぎにあい、懐に忍ばせたダイヤモンド(ガラス切り)を失いそうになったりという目にも会います。数百人が集まっての職人どうしの決闘場面。またガラスが割れたから修理してという依頼で訪れると女の人がベッドに横たわっていて、依頼の内容を合点するということも。(このような「ガラス修理」が何回かあります)ガラス屋業草創期のエピソードで満ちあふれていますので、硝子屋さんで歴史の好きな方、昔の職人かたぎとはどんなものだったかなど興味がある方にオススメです。